(原因と対策のための説明)

  • 更新日 2024.12.05
  • 1.はじめに

    最近は不眠症外来という診療窓口のある病院も増えているようですが、今の時代は寝ようと思う時に思うように眠れないという、不眠に対する悩みを感じている人が増えているのではないかと思います。

    仕事や勉強、人間関係に伴うストレスなどから不眠症に悩む人は昔からいたと思いますが、この中には神経症の「とらわれ」が原因になっている場合も多いと思います。

    このページでは、こういう神経症が原因の不眠症を中心にして解説しています。

    なお、今夜もまた眠れなかったらどうしようと不安を感じるような場合は神経症が原因になっていると考えて良いと思います。

    そして、この場合は病院の薬などを飲んで一時的に改善しても、根本的には改善しないことが多いものなのです。

    ですから、こういう状態の不眠症に悩まれている方は、このページの内容を参考にして、これからの対策を検討してみて頂ければと思っております。

  • 2.不眠症とは

    不眠症は睡眠障害や入眠障害とも呼ばれますが、現代人の悩みとして、かなり多いものだと言われています。

    ただ、先ほども書かせて頂きましたが、この中で、今夜もまた眠れなかったらどうしようと不眠に対する不安を感じ「とらわれ」が出来ている場合は普通神経症に含まれる不眠症の可能性が高くなります。

    つまり、この今夜もまた眠れないのではないかと不安になるのが、予期不安と言われているものであり神経症から来る不眠症の場合の特徴になります。

    また、神経症から来る不眠症に悩んでいる人は慢性的な頭痛や肩こりなど自律神経失調症の症状も持っている場合が多いものです。

    そして、夜、よく眠れなかったから頭痛がするとか疲れやすいということで鎮痛薬や栄養ドリンクといったものを飲んで対策を取っている人も多いものです。

    しかし、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は症状だけに目を向け、これを無くそうとして対策を取ってしまうと、これは森田療法で言っている気分本位の「はからい」の行動ということになってしまうのです。

    ですから、これでは、根本的な対策にはならず、逆に余計に不眠症の症状を強くしてしまうものなのです。

    つまり、神経症の「とらわれ」が原因になっている不眠症の場合は、うつ病など他の原因の場合とは対応の仕方が全く異なってくるものなのです。

    また、神経症から来る不眠症の場合、人によっては、寝付きは良いけれど、夜中に一度、目を覚ましてしまうと、それから眠れなくなってしまうという中途覚醒型の人も多いものです。

    また、本当は神経症から来る不眠症にも関わらず、朝早く目が覚めてしまうということで、うつ病の場合の「早朝覚醒」と勘違いしている人も多いように思います。

    うつ病から来る不眠症の場合は、今夜もまた眠れなかったらどうしようといった予期不安を感じたり、眠れない時に「これは大変だ、どうしよう」と不安になってしまうことは少ないものなのです。

    ですから、この予期不安があるかどうかで、神経症から来る不眠症か、うつ病から来る不眠症かの区別がつくと言って良いと思います。

    なお、神経症から来る不眠症の場合は睡眠剤などの薬を飲むことで一時的には効果が見られますが長い目で見ると、かえって「とらわれ」を強くし、ますます、症状を強くしてしまうものなのです。

  • 3.原因

    誰でも、その時の体調のちょっとした違いで、眠れない時はあるものです。

    しかし、神経質性格を持ち、常に熟睡できなければならないという考えを持っている人は、たまたま何かの影響で眠れなかった時に、これは大変だと、うろたえ、無理に寝ようとしてしまうものなのです。

    しかし、これによって、かえって自然な眠気が妨げられ不眠症になってしまうことが多いのです。

    ですから、ここに原因があると考えて良いと思います。

  • 4.対策

    神経症の「とらわれ」から来る不眠症の場合は、眠れない時に「これは大変だ、どうしよう」と考えてしまうものなのですが、こう考えてしまうと、ますます、目が冴えてしまうものなのです。

    ですから対策としては眠れない時の受け止め方がポイントになります。

    つまり、一晩くらい眠れなくても大丈夫だと考え、無理に寝ようとしない方が、かえって自然な眠りに入れるものなのです。

    そして、この上で、目的本位や「あるがまま」など、森田療法の考えに従って行動するようにしていく中で自覚が深まってくると不眠に対する不安を必要以上に大きくしなくて済み、少しずつ自然に眠れるようになってくるのです。

    ですから、これが対策になると言って良いと思います。