(悩みの原因と改善法の解説)
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更新日 2024.11.26
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1.はじめに
おかしな状況で笑う時などに顔がひきつるために、周りの人から変に思われるのではないかと悩んでいる人も多いものです。
今、このページを読まれているあなたも、もしかしたら、この一人かもしれませんね。
このページでは、こういう人前で笑うような時に顔がひきつったり、こわばるといったことで悩む、笑顔恐怖症と言われている症状について、今、実際に悩んでいる方のために、いくらかでも参考にして頂ければと思い、作成いたしました。
ですから、もし、あなたが、人前で笑うような状況の時に顔がひきつるとか、顔がこわばるといった事で悩んでいるのであれば、このページの内容を参考にして、解決のための糸口を見つけて頂ければと思っております。
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2.笑顔恐怖症とは
この症状は何人かで雑談をしているような時に顔がひきつって、うまく笑えないといった形で起こることが多いものです。
つまり、人前で無理に笑うような時に、自分の顔がこわばるとか、顔がひきつる、頬がぴくぴく動いてしまう、泣きべそをかいているような表情になってしまう、ということで悩んでいる症状ということになります。
そして、このために、自分が周りの人から変に思われているのではないかと感じてしまうものなのです。
なお、この症状は表情恐怖の一種だと言えますが、悩んでいる人が多いために、特別に笑顔恐怖症という名前が付いています。
特に結婚前の若い女性に、この症状で悩んでいる人が多いように感じます。
なお、この症状も、人から変に見られるのではないかという不安が、その根底にありますので、対人恐怖症に含まれる症状だと言って良いと思います。
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3.原因
笑顔恐怖症は笑った時に顔がひきつるとか、顔がこわばることで、相手から変に思われるのではないかと不安を感じる症状だと言って良いと思います。
たまたま、何かの機会に顔がひきつったり、こわばったりしたことで、これが「キッカケ」になって症状が起こるようになることが多いものなのです。
森田療法では、この「キッカケ」になる出来事を「外的要因」と言っています。
そして、この「外的要因」にプラスして、感情や症状に対する誤った認識に引きずられ、気分本位の行動を繰り返してしまうことで、「とらわれ」を強くしてしまうものなのです。
つまり、笑顔のひきつりや、こわばりといった症状だけに目を向け、これを無くそうとして薬を飲んだりして対応する事で、逆に、よけいに「とらわれ」を強くしてしまうものなのです。
これが森田療法で言っている「内的要因」ということになるのですが、この2つの要因が笑顔恐怖症の原因だと言って良いと思います。
ですから、けっしてドーパミンなどの脳内の神経伝達物質が原因ではないと言えるのです。
森田療法においては、今、上に書かせて頂いたように笑顔のひきつりや、こわばりといった症状に対する「とらわれ」が原因だと考えています。
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4.改善法
原因のところでも書かせて頂きましたが、笑った時の顔のひきつりや、こわばりといった症状だけに目を向け、これを無くそうとして行動したことで、ますます笑顔恐怖症の症状を強くしたと言えるのです。
具体的には人と会う時の緊張を和らげるために抗不安薬といった薬を飲んだり、顔のひきつりや、こわばりが目立たないようにと考えマスクやサングラスを着用することなどが挙げられます。
これらが森田療法で言っている気分本位の「はからい」の行動ということになるのですが、笑顔恐怖症を克服していくためには、これらとは正反対の行動が必要になってくるのです。
森田療法では、これを目的本位の行動と言っていますが、顔のひきつりとか、顔のこわばりといった症状を感じながらも、必要であれば、人を避けず、その時の「やるべきこと」を、きちんとこなすようにしていくことが大切になってくるのです。
ただ、このためには、森田理論の学習により感情や症状に対する正しい認識を頭に入れるようにしていくことも必要になってくるのです。
つまり、森田療法の考え方を頭に入れた上で、目的本位を念頭に置いて行動するようにしていくと、良くなったり後戻りしたりしながらも、少しずつ笑顔恐怖症の症状が改善してくるのです。