(原因と改善のための説明)
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道を歩いている時に突然、フラフラするとか、頭がクラクラすることで、このまま死んだらどうしようと死の恐怖を感じるのが神経症に伴う「立ちくらみ」と言われている症状になります。
また、夏場に急に立ち上がった時などにクラクラするという形で現れることもあります。
このように、ふらふら感や、くらくらを感じる、立ちくらみという症状は低血圧や貧血といった内科的な病気が原因になっている場合も多いですが、精神的な原因、つまり神経症から来ている場合も多いものなのです。
特に慢性的に、ふらふら感や、くらくら感を感じる、立ちくらみの場合は精神的な原因から来ている可能性が高くなると思います。
そして、この場合には、いくら薬を飲んでも、立ちくらみの症状が改善してこないことが多いものなのです。
しかし、多くの人は慢性的に立ちくらみを感じると、体のどこかに病気があるのではないかと感じ、病院に行くことが多いと思います。
しかし、病院で色々な検査をしても、特に異常が見当たらないという場合は精神的な原因、つまり、自律神経失調症など普通神経症から来ていると考えて良いと思います。
また、不安神経症やパニック障害の場合に、動悸や息苦しさと共に、ふらふら感や、めまい、吐き気を伴う、立ちくらみを感じることが多いものです。
しかし、神経症から来ている、立ちくらみの場合は、森田療法の学習をしていく中で、ふらふら感や、くらくら感といった症状を「あるがまま」に受け入れることが出来るようになると、この結果として、立ちくらみの症状が改善してくるものなのです。
ですから、これが精神的な原因、つまり神経症から起こる「立ちくらみ」の場合の対策になると思います。