(原因と薬を用いない克服方法の解説)
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更新日 2024.12.06
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1.はじめに
高い所に上ると誰でも怖くなってしまうものですが、中には、この怖さが異常に強くなり悩んでいる人もいるものです。
これが高所恐怖症と言われている症状ですが、このページでは、この悩みについて解説させて頂きます。
今、飛行機に乗れないとか高い場所に行けないと悩んでいる人の少しでもお役に立てれば幸いです。
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2.高所恐怖症とは
高所恐怖症は高い所が苦手というレベルを超え異常な怖さのために常に高い所に上るのが不安になってしまうという症状です。
高い所というと具体的には、飛行機、観覧車、展望台、長い階段、吊り橋、リフト、ジェットコースター、脚立、高層ビル、ゴンドラ、首都高のような高架式の道路などになります。
また、首都高速のような高架式の道路を自動車で走る時に動悸や不安を感じてしまうという乗物恐怖症と重なったタイプの高所恐怖症の人もいます。
また、吊り橋があるために登山に行きたくても行けないという人も多いものです。
このように高所恐怖症の現れ方には色々なタイプがありますが、その原因は高い所から落ちて死んでしまったらどうしようという「死の恐怖」があるためだと言って良いと思います。
ですから、高所恐怖症は強迫神経症の症状であると共に不安神経症のパニック発作の要素も含まれている症状だと言って良いと思います。
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3.原因
高所恐怖症になるかどうかは心配性や完璧主義といった神経質性格を持っていることが前提になると思います。
そして、こういう神経質性格の特徴を持ち不安などの感情を自分の意志の力で変えられるといった誤った認識を持っている人が、たまたま高い所で怖い経験をしたりすると、これがキッカケになって高所恐怖症に悩むようになるということなのです。
つまり、簡単に言えば、神経質性格という内的な原因と高い所に行った時のショックな出来事という外的な原因があると言って良いと思います。
ですから、この2つの原因が重なることで高所恐怖症に悩むようになると言って良いと思います。
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4.薬を用いない克服方法
高所恐怖症に悩んでいる時は高い所に上った時に「落ちるような気がする」とか「ここから落ちて死んでしまったらどうしよう」と感じ動悸や息苦しさを強くしているものなのです。
しかし、いまだかつて動悸や息苦しさのために命を失ったり体に障害を残すようなことになった人は一人もおりませんので、まず、この事実をきちんと自覚することが基本になると思います。
そして、この上で森田療法の考え方に沿って不安や動悸、息苦しさを感じながらも目の前のことから逃げないようにしていくことが大切になります。 これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのですが、日頃から森田療法の考えに沿った行動を繰り返していくと、この積み重ねの中で目的本位の「クセ」がついてくるものなのです。
そして、こうなればいざ高所に置かれる状況が訪れても不安を必要以上に大きくしなくて済み動悸や息苦しさといった症状を感じることがなくなって来るものなのです。
ですから、これが薬を用いない克服方法になると言って良いと思います。