(原因と克服法の解説)

  • 更新日 2024.12.06
  • 1.はじめに

    実際に万引きをしていなくても自分が万引きをしたと疑われるのではないかと不安になり悩んでいる人も多いものです。

    また万引きに限らず色々な面で自分が周りの人たちから疑われているように感じ悩んでいる人も多いものです。

    これが嫌疑恐怖と言われている症状ですが、こういう悩みを持った人に少しでも参考にして頂ければと思い解説しております。

  • 2.嫌疑恐怖とは

    嫌疑恐怖は例えば、会社でお金がなくなった時に自分が犯人だと疑われるのではないかと感じ不安になってしまう悩みです。

    また、スーパーで買い物をしている時に自分が万引きをしていると疑われるのではないかと気になってしまうとか、満員電車に乗っている時に側にいる若い女性に痴漢だと疑われたらどうしようと感じ不安になってしまうという場合も含まれます。

    最近はニュースで冤罪のことも取り上げられることが多くなったために、この嫌疑恐怖に悩む人も増えているのではないかと感じます。

    また、自分が人の物を盗んだと疑われるのではないかと感じ人間関係を悪くしている人も案外多いものだと思います。

    こういう意味で、この悩みは他人から変に思われているのではないかと人の思惑を気にするという点で対人恐怖症の中に入るものだと言って良いと思います。

  • 3.原因

    心配性や完璧主義といった特徴を持つのが神経質性格になりますが、こういう神経質性格を持っているかどうかが嫌疑恐怖に悩むようになる1つの原因になります。

    そして、同じ神経質性格でも「かくあるべし」の道徳的な考えを強く持っている人の場合に起こりやすいように思います。

    つまり、こういう下地のある人が、たまたまスーパーで買い物をしていた時に万引きに間違われるような出来事があったりすると、これがキッカケになって嫌疑恐怖に悩むようになることが多いものなのです。

    これが森田療法で言っている「外的要因」ということになりますが、神経質性格という「内的要因」と、この「外的要因」が重なることが嫌疑恐怖になる原因だと言って良いと思います。

  • 4.克服方法

    嫌疑恐怖の場合は森田療法の学習をしていく中で人から疑われているのではないかという不安に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これに比例して症状が改善してくるものなのです。

    具体的には自分が人から疑われているように感じながらも、お店に買い物に行ったり学校や会社に行くというように目の前の「やるべきこと」を逃げずにこなしていくことが大切になるのです。

    これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのですが、この行動の繰り返しの中で「目的本位のクセ」が身に付いてくると、これに比例して「とらわれ」が薄れてくるものなのです。

    そして、この結果として嫌疑恐怖を克服することが出来るのです。