(原因と克服方法の解説)

  • 更新日 2024.11.28
  • 1.はじめに

    生唾を飲み込むといった言葉もありますが、人前で唾を飲み込む行為は他人にあまり良い印象を与えないと言われています。

    そして、このために人前で唾を飲み込む時の音が側にいる人に分かり、変に思われていると感じ悩んでしまう人も多いものなのです。

    これが神経症の一種である唾液恐怖症と言われているものなのですが、このページでは、この悩みついて解説させて頂きます。

  • 2.唾液恐怖症とは

    唾液恐怖症は唾を飲み込む時の音が人に伝わり嫌がられていると感じてしまう悩みです。

    森田療法では唾恐怖と呼ばれることが多いです。

    なお、人によっては唾を飲み込む時に喉仏が動くことで人から変に思われると感じ、これが気になってしまう場合もあります。

    また、唾を飲み込むという行為自体よりも口の中に溜まる唾液が気になってしまうという場合もあります。

    中には普通は無意識に行っている唾を飲み込む行為や息をする行為を意識してしまうことで、常にこれが気になってしまうという人もいます。

    いずれにしても、この唾液恐怖症も一つの観念にとらわれてしまうという点で、強迫神経症に含まれます。

  • 3.原因

    唾液恐怖症になるかどうかは基本的には心配症や完全欲の強さといった神経質性格の特徴を持っているかどうかで決まってきます。

    人から良く思われたいという欲求が強ければ強いほど人から変に思われたらどうしようという不安も強くなるものなのです。

    そして、こういう欲求の強さというのは神経質性格の特徴から来るものなのです。

    ただ、神経質性格の人間が全て唾のことに悩むようになる訳ではありません。

    それではなぜ、唾のことに悩むようになるかということになりますが、これは、その人の価値観というか物の考え方が影響するのだと思います。

    つまり、人前で唾を飲み込むことが、人から変に思われる恥ずかしいことなんだという考えがあると、どうしても、唾のことにとらわれやすくなるものなのです。

    また、唾のことが気になってしまう時に、これは良くないことだと考え無理に気にしないようにしようとしたり、気を紛らわせるための行動を取ってしまうことが多いものなのです。

    しかし、これは森田療法で言っている「気分本位の行動」ということになり、一時的には楽になれたとしても長い目で見ると、ますます唾に対する「とらわれ」を強くしてしまうことになるのです。

    ですから、神経質性格の特徴を持った人が誤った考えに引きずられて「気分本位の行動」を取り続けてしまうことで唾恐怖症になると言って良いと思います。

    ですから、これが原因ということになります。

  • 4.克服方法

    唾に対する「とらわれ」というのは体の異常から来ることではありませんから、唾のことが気になりながらも、これに引きずられずに目の前の「なすべきこと」をこなしていくということが大切になってきます。

    これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのですが、森田療法の考え方を参考にしながら目的本位の行動を積み重ねていくと「行きつ戻りつ」しながらも唾に対する「とらわれ」は薄れてくるものなのです。

    そして、この結果として唾液恐怖症を克服することが出来るのです。