(原因と克服方法の解説)
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更新日 2024.11.28
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1.はじめに
来社されたお客様にお茶を出す時に手が震えてしまうと悩む女性社員や、取引先のお客様を接待するような状況でお客様から変に思われたらどうしようと不安や緊張を感じてしまう営業の人も多いものです。
このページでは、こういう悩みを抱えている人の参考にして頂ければと思い、作成いたしました。
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2.接待恐怖症とは
これは会社などで、お客様を接待する時、例えば、来社されたお客様にお茶を差し出す時に手が震えるのではないかと恐れ不安になる、というような形で現れるものです。
また、出張などの時に、夜、一緒に食事に行ったり、カラオケや飲み会で相手をするということも多いですが、こういう状況の時に不安や恐怖、緊張を感じてしまうという形で現れることも多いものです。
なお、手の震えの悩みとしては、人前で字を書く時に手が震えてしまう「書痙(しょけい)」と言われる症状がありますが、お客様にお茶を出す時に手が震えてしまうという場合は、書痙に近い症状ということで、「茶痙(ちゃけい)」と言われることもあります。
また、初めにも書きましたが、手の震えに限らず、カラオケや飲み会で、お客様を接待しなければならない時に、お客様から変に思われたらどうしようと不安や緊張を感じてしまうのが、接待恐怖症の特長だと言って良いと思います。
つまり、この接待恐怖症も人から変に思われたらどうしようという不安が背景にありますので、対人恐怖症の症状に含まれるものになります。
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3.原因
心配性や完璧主義といった神経質性格の特徴を持っている人が接待の場面での失敗といったマイナスの経験をすることで接待恐怖症の症状が起こるようになるのです。
ですから、これが原因になると言って良いと思います。
そして、これに加えて、また失敗したらどうしようという不安に引きずられて接待の場を逃げてしまうことを繰り返してしまうことが多いものなのです。 しかし、これは森田療法で言っている「気分本位の行動」ということになりますので接待に対する「とらわれ」をますます強くしてしまい、これによって接待恐怖症の症状を確固たるものにしてしまうのです。
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4.克服方法
森田療法の学習をしていく中で、他の対人恐怖症の場合と同様に人前での緊張や不安に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これに比例して接待恐怖症の症状も改善し、克服していけるものなのです。
具体的には不安を感じながらも、接待の場から逃げないようにし、自分の「やるべきこと」をきちんとこなすようにしていくということになります。
これが森田療法で言っている目的本位の行動ということになるのですが、この行動の積み重ねの中で接待に対する「とらわれ」が薄れてきて、この結果として症状を克服することが出来るのです。