(原因と克服方法の解説)
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更新日 2024.12.05
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1.はじめに
私たちは色々な物音の中で生活していますが普段はこれらが意識に入らないことがほとんどだと思います。
しかし、中には物音が気になり悩んでいる人もいるものなのです。
私も物音には敏感な方で、夜、寝る時に窓のカタカタする音が気になり寝にくい時があります。
しかし、中には、もっと敏感に物音が気になり悩んでいる人もいます。
これが雑音恐怖症と言われている症状なのですが、このページでは、この悩みについて解説させて頂きます。
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2.雑音恐怖症とは
大きな音がすれば誰でも気になってしまいますが、普通であれば気付かないような小さな物音に常に注意が向き気になり悩んでいる人も中にはいるものなのです。
これが雑音恐怖症と言われている症状なのですが、これは一言で言えば物音に対する「とらわれ」が出来ている状態だと言って良いと思います。
たまたま、夜、思うように眠れなかった時に時計の秒針の進む音が耳に入り、これがキッカケになって今度は時計の秒針の音が気になり眠れないようになってしまう人も多いものなのです。
また、職場の上司が出す咳払いの音が気になり仕事に集中できなくなってしまうという人も中にはいます。
ただ不思議なことに、たとえば、いびきが気になって眠れないという人も多いのですが、中には伴侶がいびきをかいている方が安心して眠れるという人もいるものなのです。
つまり、同じ「いびき」の場合でも、これが気になって眠れなくなってしまう場合と逆に安心して眠れる場合があるのです。
そして、安心して眠れるのは、伴侶が普段、不眠気味で良く眠れないことが多かったりする場合なのです。
こういう状況にあれば、いびきをかいてくれることは良く眠れているということになり、これで安心し本人も良く眠れるということになるのです。
つまり、その人の考え方や価値観によって物音が気になったり逆に心地よかったりするものなのです。
このように、ちょっとした心の置き所の違いで物音が気になったり気にならなかったりするのが雑音恐怖症の場合の特徴だと言って良いのではないかと思います。
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3.原因
雑音恐怖症は「かくあるべし」の考えを持ちやすい神経質性格の特徴を持っている人が物音が気になるような状況に置かれたことを「キッカケ」として起こるようになるものです。
そして、物音が気になる時に無理に気にならないようにと考え色々行動することで逆に余計に物音が気になるようになり、この結果、物音に対する「とらわれ」が出来、雑音恐怖症になると言って良いと思います。
ですから、神経質性格の特徴を持っていることと、物音が気にならないようにと考え行動してしまうという、この2つに原因があると言って良いと思います。
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4.克服方法
神経質性格の特徴を持ち、物音だけに目を向け、これが気にならなくなるようにと誤った方向の努力を積み重ねた結果、「とらわれ」が出来ている雑音恐怖症の場合は、この「とらわれ」を解消することが大切になってきます。
そして、このためには森田療法の考え方に沿って誤った方向の努力の軌道修正をしていくことが必要になるのです。
具体的には目的本位など森田療法の考え方に沿って毎日の生活の中で少しずつ行動の仕方を変えるようにしていくということになります。
こうしていく中で自覚が深まり「目的本位のクセ」が身に付いてくると、これに比例して物音に対する「とらわれ」が薄れてくるものなのです。
そして、こうなれば色々な物音を「あるがまま」に受け止めることが出来るようになり、この結果、雑音恐怖症を克服することが出来るのです。