(改善のための具体的な説明)
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緊張型多汗症は精神性発汗とか、発汗恐怖症とも呼ばれますが、人前で緊張し汗が異常に出てしまうという、汗かきの悩みことを言います。
汗が出る場所は手のひらだったり、脇の下だったり、背中だったりと、いろいろですが、この緊張型多汗症、つまり汗かきの悩みを持っている人が、最近は増えているように感じます。
特に手のひらに汗をかいてしまう場合は手掌多汗症と呼ばれる症状になります。
汗をかくかどうかは、本来、体質的に個人差があるものなのですが、緊張型多汗症で悩んでいる人は、自分が異常な汗かきであると、これが悩みになっているものなのです。
つまり、異常な汗かきであるために人から変に思われたり、嫌がられると感じてしまうのが緊張型多汗症の特徴だと言っても良いと思います。
なお、この異常な汗かきの悩み、つまり緊張型多汗症も、人から変に思われるのではないかという不安がベースになっていますので、対人恐怖の症状の一つに入ると言って良いと思います。
ですから、森田療法の学習をしていく中で、汗に対する「とらわれ」が薄れてくれば、これで充分、異常な汗かき、つまり緊張型多汗症は改善してくるものなのです。