(症状と原因、克服方法の解説)
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更新日 2024.11.28
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1.はじめに
女性同士であれば、それほど緊張や不安を感じることなく接することが出来るけれど、男性に対しては異常に緊張や恐さを感じてしまい、思うように接することが出来ないという女性も多いものです。
そして、これが一番の悩みになっているのが、いわゆる男性恐怖症と言われている症状になります。
このページでは、今、現実に男性恐怖症に悩んでいる方を対象にして書かせていただきました。
最近、生涯未婚率が高くなっているという話を聞くことが多いですが、この中には男性恐怖症のために思うように恋愛や結婚が出来ないという例もあるのではないかと思います。
いずれにしても、今、男性恐怖症に悩んでいる方にとって、このページの内容が参考になれば幸いです。
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2.男性恐怖症とは
男性恐怖症は男の人が苦手で恐く感じてしまうために、触れられたりすると強い不安感を感じる、このために一緒にいることに耐えられないということで、思うように男性と接したり恋愛関係を築くことが出来ないというパターンで現れることの多い症状になります。
一般的には、思春期以降、結婚するまでの若い女性に多く見られる症状ですが、これ以外の女性や、中には男性にも関わらず、この症状に悩んでいるケースもあると言われています。
そして、男性恐怖症には過去に男の人から受けた心の傷、つまり、トラウマが原因になっている場合と、神経症の「とらわれ」が原因になっている場合の二通りがあります。
トラウマの例としては強姦やレイプ、痴漢の被害に遭ったとか、言葉によるセクハラ、失恋などの辛い恋愛体験、父親や兄弟、親戚といった身近な男性からの性的虐待、子供の時の男子生徒からのいじめの経験などがあります。
神経症の「とらわれ」が原因になっている例としては、赤面症や視線恐怖症、対人不安といった対人恐怖症に含まれる症状が、特に男性に対して強く起こってくるものだと考えて良いと思います。
なお、このページでは神経症の「とらわれ」が原因になっている男性恐怖症について説明させて頂きます。
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3.原因
過去に男の人から受けたショックな経験とかトラウマがなくても男性恐怖症になる女性も多いものです。
そして、この場合は神経症の「とらわれ」が原因になっていると考えて良いと思います。
つまり、男の人の前で顔が赤くなったり、視線が気になったり、汗をかいてしまったりすると、これによって自分が変に思われると考え、これらを異常なこととか「良くないこと」と受け止めてしまうことが多いものなのです。
そして、このように受け止めてしまう結果、顔が赤くなることや視線が気になること、汗をかくことだけに注意を向け、これを自分の意志の力で無くそうとしてしまうことで、ここに「とらわれ」が起こり、かえって、顔が赤くなったりしやすくなり、男性恐怖症の症状になってしまうのです。
つまり、男性恐怖症は男の人から変に思われたらどうしようという不安から起こる対人恐怖症の一種だと言って良いと思います。
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4.克服方法
今、上にも書きましたが、男の人が苦手で恐く感じてしまうという男性恐怖症の症状は、神経症が原因の場合は脳とか身体の異常から来るものではなく、精神的な要因である「とらわれ」、つまり、心の置き所が原因となって起こる症状になります。
ですから、男の人に対する苦手意識や恐さ、緊張を和らげるために、抗うつ剤や抗不安薬といった薬を飲んだり、赤面しにくくなるようにと手術をしたりしても、一時的に良くなったように感じるだけに過ぎないのです。
つまり、また少し経つと緊張や赤面といった症状が起こるようになってしまい、男性恐怖症の症状がぶり返し、いつまで経っても治らないということになりやすいものなのです。
しかし、対人恐怖症の場合と同様に、森田療法の学習をしていく中で自覚が深まり、男の人に対する緊張や赤面といった症状の受け止め方が変化し、精神的な原因である「とらわれ」が薄れてくると、この結果として男性恐怖症の症状が改善してくるものなのです。
ですから、これが薬に頼らない克服方法になると言って良いと思います。