(症状と原因、克服方法の解説)
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更新日 2024.11.29
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1.はじめに
男性とは普通に話すことが出来るけれど、女性に対しては緊張してしまい、思うように話せなくなってしまうという男性も多いものです。
そして、これが一番の悩みになっているのが女性恐怖症と言われているものなのですが、最近は、この症状に悩んでいる人も増えてきているように思います。
最近は「コミュ障」という言葉もよく使われますが、パソコンやスマホ、タブレットなどの普及によって他人との直接的な接触の機会が減ってきている事も女性恐怖症の増加に影響しているのではないかと感じます。
メールを初めとして、エックスとかラインなどのSNSが進歩し、他人との直接的な繋がりよりも文字を通した繋がりの方が増えてきているために、ますます女性恐怖症の人が増えてきているのではないかと思います。
いずれにしても、このページは、今、女性と思うように接することが出来ず、悩んでいる人に参考にして頂ければと思い、作成いたしました。
なお、女性に限らず、苦手なタイプの人とか目上の人に対して緊張してしまい、思うように話せなくなってしまう人も多いですが、この場合は一般的な対人恐怖症ということになります。
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2.女性恐怖症とは
女性に対して必要以上に構えてしまい、素直に接することが出来ないという状態は思春期の頃には誰にでも起こりがちなものだと思います。
しかし、この状態が極度に強くなり、緊張や不安を常に感じてしまうとか、赤面したり、異常な汗をかいてしまうといった症状が出てくるようになると、これは女性恐怖症に悩んでいる状態ということになります。
なお、女性恐怖症は男性恐怖症と正反対の症状になり、男性が悩む場合がほとんどですが、中には女性に起こることもあると言われています。
女性の場合でも幼い頃に母親から虐待を受けたとか、中学や高校の頃に女の子同士でトラブルの経験があったりすると、これがトラウマになり、女性恐怖症になることがあると言われています。
ただ、比率的には圧倒的に男性に起こりやすい症状になると思います。
なお、この症状は、女性恐怖や異性恐怖症と言われることもありますが、対人恐怖症に含まれます。
思春期以降、結婚するまでの若い男性に多く見られる傾向がありますが、中には、結婚し子供が出来た後でも、この症状に悩んでいる人もいます。
女性恐怖症に悩んでいる時は女性が苦手になってしまい、本当は女性と親しくなりたいのに、苦手意識や不安から女性を避けてしまうということになりやすいものなのです。
しかし、このようにして女性を避けてしまうと、一時的には楽になれるのですが、長い目で見ると、ますます、苦手意識や不安、さらに女性恐怖症の症状を強くすることになってしまうのです。
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3.原因
女性恐怖症の場合も他の対人恐怖症の場合と同様に脳とか神経の異常が原因で起こるものではなく、心の置き所、つまり神経症の「とらわれ」から来るものだと言えます。
つまり、口下手だったり、汗を沢山かいたりしてしまうことで、女性から変に思われるのではないかという不安に対する「とらわれ」が出来た状態だと言えるのです。
そして、こういう「とらわれ」があると、ますます女性の前で思うように喋れなくなったり、視線が気になったり、汗をかいてしまうようになり、女性が苦手になり、この結果、女性から変に思われているに違いないと考えるようになってしまうものなのです。
そして、思うように喋れないことや汗をかくことを異常なこととか「良くないこと」だと考え、これを排除しようとすることで、ますます「とらわれ」を強くし、この結果、女性恐怖症の状態に陥ってしまうのです。
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4.薬によらない克服方法
原因のところでも書かせていただきましたが、女性恐怖症の症状は身体の異常から来るものではなく神経症の「とらわれ」、つまり、心の置き所から起こってくる場合が、ほとんどだと言えるのです。
ですから、抗うつ薬や抗不安薬といった薬を飲んだり、汗が出ないようにと汗腺や神経の手術をしたりしても、一時的には良くなったように思えても、また少し経つと、苦手意識や緊張、汗といった症状が再発してしまうものなのです。
しかし、森田療法の学習をしていく中で、女性に対する苦手意識や緊張、汗といった症状に対する受け止め方が変化し「とらわれ」がうすれてくると、この結果として、女性恐怖症の症状が改善してくるものなのです。
ですから、これが薬によらない克服方法ということになります。