(具体的な説明)
自分の汗や脇の臭いが気になる体臭恐怖症は人の中にいる時に自分の出す臭いで周りの人に迷惑をかけているのではないかと悩んでしまう状態を言います。
家にいる時には特に気にならないけれども、人の中に出ると自分の口や脇、汗、おならなどの臭いが気になり悩みを感じることが多いものなのです。
また、わきがと言われているものの中には体臭恐怖症の場合もかなり含まれると思います。
いずれにしても、自分の汗や脇の臭いが気になる体臭恐怖症は自分の出す臭いが人から変に思われるのではないかと感じ気になるという意味で対人恐怖症に含まれるものになります。
つまり、根本的には神経症の「とらわれ」から起こる悩みなのです。
ですから、自分の汗や脇の臭いが気になる体臭恐怖症は体の異常から来る病気とは全く異なるものになります。
このため、森田療法の学習をしていく中で自分の臭いに対する「とらわれ」が薄れてくれば、これで充分、改善してくるものなのです。
ただし、中年以降になると加齢臭が多くなりますので、自分の汗や脇の臭いが気になる体臭恐怖症は30歳代くらいまでの若い人の場合に当てはまると考えた方が良いと思います。