(克服のための具体的な説明)
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更新日 2021.05.17
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1.どういう症状ですか?
脇見恐怖症は、脇見恐怖とも呼ばれますが、例えば男性であれば、若い女性の足とか胸に視線が行ってしまうことで周りの人から変に思われるのではないかと気になり、視線を向けないようにしようとすればするほど、逆に視線が向き、目のやり場に困るといった状態で悩みが慢性化している症状になります。
このように自分が見てはいけない所を見てしまう、つまり脇見してしまうことで人から変に思われるのではないかと不安や恐怖を感じるのが脇見恐怖症の特徴だと言えます。
ですから、脇見恐怖症も正視恐怖などと同様に視線恐怖症の一つの症状になると言って良いと思います。
このため、大きな分類で言えば、対人恐怖症に入ると言えます。
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2.何が原因なのでしょうか?
脇見恐怖症の場合も、他の対人恐怖症の症状と同様に脳など身体の異常が原因ではなく心の置き所、つまり「とらわれ」から来るものだと言えます。
つまり、自分が見てはいけない所を見てしまう、つまり脇見してしまうことで、他人から変に思われると考え悩んでしまい、これを異常なこととか「良くないこと」と受け止め、排除しようとしてしまうことで、逆に、ますます目のやり場に困り、脇見に対する「とらわれ」が起こり、この結果として脇見恐怖症の症状として現れるようになってしまうものなのです。
つまり、脇見恐怖症も他人から変に思われたらどうしようという不安や脇見に対する「とらわれ」が原因となっている症状だと言って良いと思います。
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3.どのように対応したら良いのでしょうか?
今、上にも書かせていただきましたが、脇見恐怖症は脳など身体の異常から来るものではなく精神的な要因である「とらわれ」が原因になっているものなのです。
ですから、薬を飲んだり、催眠や一般的なカウンセリングをしても一時的には良くなったように思えても少し経つと、また症状がぶり返し、なかなか良くならないことが多いものなのです
しかし、森田療法の学習をしていく中で脇見に対する受け止め方が変化し精神的な原因である「とらわれ」が薄れてくると、この結果として脇見恐怖症の症状が改善し、克服できるようになってくるものなのです。